エプリバレエスタジオ第13回発表会に行ってきた

初めて投稿する内容がバレエの発表会なんだけど、色々刺激を受けたので書いておきたい。
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まず、私はバレエを生で見たのが初めてだった。私の中でバレエといえば映画、ブラックスワン。水面下で必死にもがく白鳥のように、華やかなバレリーナもシューズを脱けば足は傷だらけ、女子社会特有の人間関係や息苦しさ、トップに上り詰めるための厳しい練習、主人公はそれに加えて母親との関係性も危うく、次第に精神を病み幻覚に囚われるようになっていく…そんなイメージが頭にこびりついているので、バレエはすっかり陰湿なものになってしまっていたのだが、今回はそれを払拭するとても良い機会になった。

きっかけは娘の発表会からあるから良かったら、とママ友にチケットをいただいた事である。
バレエ…発表会とはいえ見に行くにはそれなりの格好をするべきなのではないかと思い、家を出る直前に今年のツアー用に作ったEMMAイメージの赤レースロングスカートで会場に向かった。
着いてみると思った以上の規模、人、雰囲気で、あれだけ目立っていたEMMAスカートが普通に思えるほどの来場者の煌びやかさ…数十分前に着替えた自分を盛大に褒めて席につくとまもなく初バレエ鑑賞の幕が開けた。
(席についた途端前から10列目前後?!なんという良席?!と心躍ってしまったジャニオタ)

幼稚園、小学生低学年ほどの女児達が髪の毛をびしっとお団子にまとめクラシックチュチュを身にまとい踊り始めたので、ジュニアのターンを見ているようだ…そういえば加藤シゲアキくんのダンス、上半身はバレエみがあるっていつも感じていたなぁなんて初っ端からキラキラする世界に微笑んでぼんやり見ていたのだが、そのうち出演者の年齢、技術が上がっていき、気がつけばソロの演目が始まった辺りから、ブラックスワンの印象はすっかり薄れ、発表会ということを忘れてチュチュの種類や照明、幕使いの演出などに集中するようになっていった。

その中で一番面食らったのが、生徒振付のアダムとイブ。
それまでは、これぞクラシックバレエ!という衣装で続いていた発表会だったが、この時幕が開けたステージで二人の女性が着ていたのは、まさかの白シャツだったのだ。
始まる前に演目がアナウンス流れるのだが、それを聞き逃したまま見た私は、同時に生まれた2つの存在が共に生き、何かを口にしたのがきっかけで関係が崩れ、それぞれがもがき苦しみ、故に閉じ込められ、そして世界から置いて行かれる、という流れを終始力強く手足を動かし、時には何度もヘッドバンキングし髪の毛を振り乱して演じる二人に圧倒された。
特に無表情のままお互い別の方向に同じタイミングで直角に曲がりながらひたすら歩く数十秒が狂気じみていて、一気に煩悩を与えられた瞬間なのかなと感じた。
これがバレエの枠を超えた表現、コンテンポラリーダンスかと頷きながら、ピンクとグレーのごっちとりばちゃんを思い出していた。
コンテンポラリーダンス、と聞くと加藤シゲアキくんの2014年舞台、中の人を思い出すのだがもう一つ、ピンクとグレーでは物語のキーマンであるごっちのお姉さんが、コンテンポラリーダンスのステージ上から転落して寝たきりになり、人工呼吸器をつけた生活を送る事になる。
最初同じ動きから始まったダンスが、途中一人の動きをもう一人が追いかけるようになり、そのうちバラバラになって最後はまた重なる構成、ピンクとグレーのおおまかなごっちとりばちゃんの関係性に思えて、終わった後しばし原作の二人に思いを寄せた。
前日にNEWS布教で円盤を見て、ピンクとグレーについても少し話をしていたので、いつもよりこの作品が心の上の方に浮上していたこともあるのかもしれない。
そして印象を変えていたバレエがまた元の陰湿なブラックスワンに戻っていったのである(笑)

だがそこからのセトリ( )がとても良かった。
私でさえバレエといえば出てくる、くるみ割り人形、続いて始まったペアの演技で初めて知った男性のバレエでの立ち位置と役割。
踊る女性全てに手を差し伸べ、彼女らの美しさを高める為にリフトし、スピンさせ、終わりには三歩下がってお辞儀する。
女性が最後男性に礼をすると、男性は光栄です、と言うようにまたお辞儀をする。
これがバレエ男子!なんて控えめ!…い、いいぞバレエ男子!(センターは絶対的に好まず日の当たらないメンバーを気にかける習性故息が荒くなった瞬間であった)

すっかり目を見開いて見るようになってまもなく第二部に入り、そこで気がついた。
さっきまで白だったステージ袖の色が黒になっている!
幕の開き方だけでも観音開きと上に上がる2種類がありそれを演目ごとで分けていたのに、袖の色もそんな休憩中の短時間で変えられるの?と驚いてよく周りをみると、幕が開いた後に天井際を飾る小さな幕の色も白から黒に変わっている!!
昼から夜への転換!!
恥ずかしながら他の会場でもこういうことが普通なのか私は知らず、ただただ感心しながら再び始まった発表会、今度は女児達にも熱い視線を向けていた。
宝石の名と色で分けられた出演者達が、闇夜、もしくは宇宙の中で一際鮮やかに輝きながら踊った後は最終演目、深川秀夫振付作品、シューマンに魅せられて、というもの。
今まで白かったステージ床がこの時だけは薄い青、もやっとしつつ背景も青黒く変化していた。
なんとなく色から無意識に、夜の海のような設定で私は見ていた。
たくさんの女性の中から、現れた男性に見初められ、手を取り抜けていく二人。残った女性が泳ぐように背中を見せながらしなやかに腕を体の横で上下させる動きは、照明も白く明るく、上へ上へ、海面へ、未来へ、朝へ向かうようなイメージであった。
一方で抜けた二人、二組が舞台に立てば照明は再び仄かに青黒く変化する。
しっとりとした二人きりの世界、共に恥じらいながら足でのの字を書く姿は可愛らしく、その後身を任せて波に漂うように女性がゆらゆらと抱き上げられる。
とても幸せなシーンのように思えるのだが、女性が黒くて長めの衣装のせいか、青黒いステージのせいか、私はここが海底だと思ってるし、この後何か起こるんじゃないか、このまま終わるわけないなどと一人鼓動を早めながら手を固く握っていると、二組が段違いで見事にリフトされてクライマックスを迎え、鳴り止まない拍手と口笛、それにブラボー!と飛び交う声の中、無事全ての演目が終了した。

そう、バレエは宇宙で宝石のように煌めき、お姫様は幸せのまま幕を閉じたのだ。

私のバレエに対する印象は全く変わった。

もちろん、陰では並々ならぬ努力をし、映画のようにマメだらけ、傷だらけの足で痛みをこらえながら、その足先で全体重を支えて観客には笑顔を絶やさずステージに立っているのだろう。
目にしたら思わず顔を背けてしまいそうになる足であることを、ショーを見ている間はすっかり忘れていた。
忘れてしまうくらい、演者の笑顔が輝いていたのだった。





デジャブ。





今年のNEWSツアー、どうしてもネットで騒がれた話題が頭にあって、当日ちゃんと楽しめるか不安だった。
彼自身も勿論ファンがどんな声をあげているか理解しているだろうし、どんな事が起こるか分かっていただろう。
ショックな自分の気持ちとそれでもステージに立たなければいけない彼の気持ち、顔を見ればそれらが高まってしまうんじゃ無いかと思って、始まっても入り込むことが出来なかった。

でも違った

彼のいつもと変わらぬ笑顔がモニターいっぱいに映し出されたとき、そうだ!NEWSのライブ中だ!それ以外考えられない…!と、少し遅れはしたものの、私はNEVERLANDの世界に駆け込み乗車を果たし、それからはもやもやしていた事をすっかり忘れてしまっていた。

日常の喧噪、悩み、片付かない問題、終わって現実に戻ってみてもそれらは存在していたけれど、向き合ってみると確かに形が変わっていた。
前よりも角が取れて丸く触れやすくなっていた。

この頃お金に不安があって、自分への投資は二の次三の次、家族を優先して生きてきた。
そのせいか人に会わないせいか、自分の気持ち、感じたことをうまく言葉に出来ず、悔しい思いをすることがあった。

今回文章を書いたのは、そんな自分をリハビリしたいと思っていたからであるが、実行できたのはバレエが素晴らしかったから。
伝えたいことがたくさんあったから。
一緒に見た娘には、自分には難しそうだから習おうとは思わないと言われてしまったけど、また来年も見に行きたいと思える素晴らしい発表会だった。

これからは触れたもの、感じたこと、伝えたいことをたくさん吐き出していこう。
日付変わって明日は自担、加藤シゲアキくんの三十路の誕生日です!
緊張して吐きそう!!!